健康維持に必要な全体性

 〈健康食〉を考えるうえで、全体性が必要になります。

 医者は人体の構造や機能に関してのいわばスペシャリストです。それで、体調不良になった時には、身体のどこがどのように悪いかを診断してくれます。糖尿病になっているとか、風邪をひいているとか、痛風だとか、診断してくれます。このことに関してはほぼ医者に頼るしかありません。

 体の状態を正確に診断してくれても、食材の良し悪しを定量化した情報として提供はしてはくれませんし、全体的なものの見方も与えてくれません。それで、しばしば混乱してしまいます。

 白米玄米どちらが良いか?の論争があります。

 白米が身体に良いか?玄米が身体に良いか?
玄米を推奨する人たちは、玄米の胚芽やフスマに有用な栄養素がたっぷりと含まれていて食物繊維も豊富だと言います。これを取り去り、栄養価の無くなってしまった白米を糊だと云って攻撃します。
 一方白米を推奨する人たちは、胚芽や米ぬかに重金属や農薬やフィチンなど体に有害なものが含まれていることを問題にします。
いったいどちらが正しいのでしょうか?
玄米に含まれている重金属がどの程度であり、毎日どのくらい食べればどのような病気を発症するのかと云った定量化されていないことが問題です。
 白米だけだと、例えばビタミンのB群が不足すると云っても、どの程度不足すると云うのでしょうか、ビタミンのB群は食物繊維を食べた時大腸菌からも作られたりするのです。白米だけの問題でもありません。ようするに食生活の全体が見通せないことにも大きな問題があります。
要するに医療関係者から出される食に関しての情報に《定量性と全体性が欠ける》ことが問題なのです。

 最近は健康志向で様々な健康法が話題に上りますがその一つが酵素健康法なるものです。
酵素には消化酵素・代謝酵素・食物酵素があり、食物酵素を摂れば消化を助けることが出来ると云うことです。
そのためにはなるべく食材を生のままで食べた方が良いことになります。

 なるべく野菜を加熱しないでジュースにして飲むと酵素がたっぷりで健康に良いと云います。

 もう一方では〈水溶性ケイ素〉が代謝に決定的なものであることが分かってきています。
サプリメントとして販売されている水溶性のケイ素はサプリメントにしては珍しく、強力なようです。そうして
水溶性ケイ素は野菜の煮物などに多くあるそうです。
 そうすると野菜は味噌汁などにたっぷりと入れて煮込んだ方が良いのか、生のままでジュースにして飲んだ方が良いのかとか言ったことが問題になります。
これの決着も容易ではありません。

 なぜならば、医療関係者から出された食材に関する情報が定量化されていないし全体性も欠落しているのでどちらが勝るかという結論が出せないことに成ってしまうのです。

 全体性が医療関係者から出て来る情報にはないとすればどうすればよいのでしょうか?

 私は《歴史に学び、社会に学び、自分や他人の経験》参考にして全体性を作り上げることにしています。
そうして出来上がったのがここで提唱している〈健康食〉です。

 私は何かの問題の食材を食べると乾癬と云う難病を発症します。乾癬体質です。そうした食材を食べなければ肌はきれいです。

 それである時、唐辛子がその原因物質であることが判明しました。(私の体験)
それで、唐辛子を多量に使うカレーなどの評判をネットで見てみます。カレーやキムチを食べると乾癬が悪化するとの情報が多数あることが分かりました。
一方で、唐辛子の辛みの主成分であるカプサイシンに毒性があり、発がん性があり致死量さえ明らかにされていることが分かりました。また、精神疾患を引き起こすことが取りざたされていることもわかりました。韓国には自閉症が多いことが指摘されています。
 一方で刺激物であり、食べた時の満足感を与える切り札として料理に多用されています。
毒性を持った食べ物の特徴だと思われますが、代謝を活発にいてくれるのです。
キムチをよく食べる韓国俳優の肌はひときわ美しいようです。
 唐辛子は南米が原産で次第に世界中に普及していったものです。

 ここで提唱している〈健康食〉とは何らかの問題を抱えたり、感じたりしている人のための健康食です。
何を食べても、何をやっても平気でいられる人のためのものではありませんので〈健康食〉から唐辛子を排除することにしました。

 私は健康にこだわり始めて上記の白米と玄米の話を聞いて、白米と玄米の中間である、胚芽米を10年ほども食べていました。
昭和天皇が胚芽米を食べていたようです。それで私は安心してはいたのですが、昭和天皇は必ずしも長生きではなかったようです。
私は大病をすることが無かったので、それでよいのだと思っていましたが、やがて歯が悪くなり、やせて皮膚にしわやたるみが増えていきました。
コラーゲン不足による老化そのものです。
そうしてある時自転車事故で肩鎖靭帯断裂し肋骨を四本折ると云う大けがを負いました。私は運動神経や骨などが衰えて老化していると認めざるを得なくなりました。それで、100歳の老人が毎日何を食べているかを見てみたのです。玄米は食べていません。白米を毎日食べています。
私の会社大先輩の一人は80歳になっても歯が全て自分のものだと自慢していました。彼は白米党だったのです。
こうしたことから、白米に戻してみました。肌に張りが戻り、やせて衰えていた全身が太り始めたのです。
 白米が問題にされたころの脚気と云う病気は現代ではほとんどありません。これはコメ以外のものを食べるようになったからでしょうか?
あるいは精米の時点で白米と云ってもある程度の胚芽が残されているためでしょうか?
今のところ判断はできませんが、白米に戻すことで私の老化に歯止めがかかりました。

以上のように全体性を確保するために、《 自分の身体に聞き、社会や歴史から学ぶことにしています 》
そうすると自ずから、結論が出てきます。


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