フィチン酸

 フィチン酸は〈PH調整剤〉と云う名の添加物として使用されています。
食品の酸化防止や変質を防止する目的で使用されます。
 フィチン酸は米ぬか、米、小麦、ごま、とうもろこし、インゲンマメなどの穀類や豆類に多く含まれます。穀類では「ふすま」と呼ばれる種の外皮に豊富です。米は精米することでフィチン酸が取り除かれます。玄米や胚芽米にはミネラルとともにフィチン酸が含まれています。

 フィチン酸にはミネラルと結合(キレート作用)して吸収をさまたげる働きがあります。ミネラルの吸収を妨げます。

 フィチン酸は摂取したからと云って直ちに問題を引き起こすことはありません。
それで食品添加物としては認められているのです。
問題はこれらの毒物を取り続けることで人体がどのような影響受けるかということです。
いま、まさに人体実験が行われていると云うべきです。

 私の場合は胚芽米を20年間にわたって摂り続けました。体は20歳台の時よりも少しやせていました。
肥満している人からは羨ましがられたりもしました。健康診断で問題にされるようなこともなく、大病もなく生活できていたので、それでよいと思っていました。

 けれども、還暦も迫ったころに、自転車事故で肩鎖靭帯を三本とも断裂すると云う大怪我をしました。
肋骨も四本折りました。コラーゲン繊維が決定的に不足していることを自覚するしかありません。そのために骨や靭帯や皮膚が痩せ衰えてきていたのです。
運動神経も鈍くなったことを自覚しました。
 歯も弱って抜け始めていました。写真を見ると、痩せ衰えて、みすぼらしくなった自分を認めざるを得ませんでした。
食材のすべてを見直す決心をしました。
 その中で、胚芽米を長期に食べ続けてことが決定的だったのです。
子供やお年寄りに玄米を食べさしたりはしません。
瀕死の病人が白米のお粥をすすって命を繋いでいます。そうした世間常識を改めて知りました。
私は傲慢不遜になっていたのだと思います。

 白米に変えました。
白米に変えることで、少しづつ体重が戻り始めて、若さを取り戻してきたように思います。

 胚芽米で瘦せていたのです。人は本当に年を取れば太ることもできなくなっていきます。
太り過ぎは問題だとしても、フィチン酸のためにコラーゲン繊維が不足して、骨や歯や靭帯や腱や皮膚までやせると、それは老化しただけのことです。


 フィチン酸には大腸がんを抑えるとの報告があります。発がん物質を排泄してくれるとのことです。

 が、その前に、発がん食材を摂らないようにすべきだと云うのが〈健康食〉の提案しているところです。


 

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