ビタミンE

 〈健康食〉を開始する前、今から十年ほど前にも良くジョギングをやっていましたが、ジョギングの途中で足が痛くなって走れないことが度々ありました。〈健康食〉に切りかえた当初、ジョギングが好調なので気分を良くしていたのですが、ある日突然腰関節やふくらはぎなどに違和感を感じて走れなくなることがありました。
その原因はビタミンEの添加された煮干しを食べたからでした。何故そう言い切れるのかと云いますと、煮干しを無添加のものにするとジョギングが出来ますし、ビタミンE添加の煮干しを食べると走れなくなるからです。それに〈健康食〉を実践して砂糖や小麦を摂取しないと云う糖化の対策をやっていましたし、コラーゲン繊維の不足に陥らないように玄米食やナッツや豆類も食べないことにして関節を痛めることの予防をしていましたから、分かりやすかったのだと思います。
 ビタミンEは強力な抗酸化剤(酸化は老化の主原因と云われている)であることや血行を良くすることで健康増進の切り札として期待されていたので全く意外なことでした。
 
 そうした期待があったためか、ビタミンE摂取の大がかりな実験が行われました。

 欧米と中国で約13万6000人の、主に高齢者を対象にした実験がおこなわれました。
その結果が驚くべきものだったのです。
【 1日400IU(国際単位)以上摂取すると、8年間の追跡期間の死亡率がビタミンEを取ってない人にくらべて、なんと10%も高かった 】と云うのです。
10%死亡率が高くなると云うのはとんでもなく激烈な何かが人体におこっていることを示しています。われわれが死亡するのは肺炎などの感染症・癌・心臓病など様々なのもがあります。そうした中で、ビタミンEの過剰摂取だけで10%も死亡率が高くなるのですからとんでもないことです。よほど激烈なことが起こっているとしか考えようがありません。しかも原因はわからないのです。

 ビタミンEが血行を良くすると云うのは実は毛細血管の血流量が悪くなるためにその分血管に多くの血液が巡るようになるからだとのことです。また、ビタミンEは神経伝達物質の働きを阻害してしまうそうです。毛細血管の血液の流れが悪くなるとすると皮膚には悪いと思います。私ははるか以前に八朔を連日食べて乾癬がかなり良くなったことがありました。酢が毛細血管の流れを良くしたのではないかと思っています。ビタミンEはその逆とすれば乾癬には良くないはずです。

 現代は神経伝達物質のはたらきが機能しなくて、発症したとみられる病気がたくさんあります。うつ病・近視などです。私の乾癬も手足に出来た患部を見ると左右対象に発症していることがまま観察されました。例えば左右の足首の内側にできるとか左右の親指の付け根にできるとかです。そうすると神経系統と何らかの関係があるかもしれません。そうするとビタミンEとの関係も疑わしいものになります。

 ビタミンEが私の関節を痛めることは間違いないと思います。乾癬に対してどのような影響があったのかは不明です。が黒に近い灰色だと思っています。

 人類の歴史を考えると過去のどんな時代よりも、現代は多量のビタミンEを摂取していると云わざるを得ません。揚げ物や炒め物にあふれているからです。植物油には多量のビタミンEが含まれています。また、ビタミンEが保存料として多量に使われてもいます。

「 ビタミンEが不足することなど現代ではありえない 」 
と云った研究者もいます。

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