電子レンジのメカニズム

食品に電子レンジをかけた時に何が起こるか?

 我々の日常には多くの電波が飛び交っている。
テレビやラジオから始まりタクシーなどの電波などである。ほとんどは人体を通り抜けてしまう。一部は反射されるものもある。こうした中で水分に吸収される電波がある。周波数で言えば10~30GHz付近の電波だ。これほど高い高周波電波を得るのは工業的には非常に高価なものになり現実的ではない。
 そのために、10~30GHzほど水分の電波吸収は良くないがそれのおおよそ1/5程度を吸収してくれる2.45GHzの電波を電子レンジに使うことが各国の政府から許可されている。電子レンジの中で2.45GHzの電波は水分を含んだ食品にぶつかるとある程度は吸収される。大部分は食品やプラスチックなどを通過する。そうして金属の壁に当たり反射する。反射によって電波はほとんど減らない。食品にぶつかって食品中の水分にそのエネルギーが吸収されてなくなるまで、反射を続ける。ものすごい回数反射を続けるのだが電波の速度がものすごく早い。何しろ一秒間に地球を七週半回るほどだ。あっという間に電波は食品が含んでいる水分に熱として吸収されてしまう。
 電子レンジに食品を入れたときには水分が電波を吸収して熱に変換している。水分は100℃を超えると蒸発気化して多量の熱を出すために100℃以上の温度にはほとんどならない。食品を煮込むのと同じことだ。
 プラスチック容器や陶器の器に電波が吸収されることもほとんどない。電波が通り抜ける。
 一部で心配されているような食品の破壊を引き起こすこともほとんどない。まして発癌食品になったりすることもない。
 食品を煮た時と同じような熱が加わるだけだ。

 私は電子レンジをほぼ毎日使っている。それで、難病の乾癬は完治した。癌でも、高血圧でも、糖尿病でも、痛風でもない。70才だが腰痛でもないし、膝に痛みもない。飲んでいる薬はない。安心して電子レンジを毎日使っている。
 むしろ電子レンジは有害な油を使わない料理のための切り札だと考えている。
 私は、10年あまりに渡って電機メーカーの試験所の運営をやってきた。その業務のなかには電波をかなり浴び続けるようなしごともあるけれども、それが原因で体調不良になったなどと言うのは聞いたことがない。試験所運営の世界中のネットワークがあるが、15年間でそうした健康被害に関するニュースや情報を得たことはなかった。
 要するにほとんどの電波は体を通り抜けて問題ないし、特定周波数の電波は水分に吸収されるので温度を上げるが、それは食材を煮るときと同じである。食材の加熱にムラがあることは経験するが、それは鍋で煮炊すると同様にムラがあると言う程度のことでしかない。電子っレンジが癌を引き起こすと言うのは何の根拠もない。

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